世界の“デザインホテル”見聞録『パレ・デ・シン(君品酒店)』『W台北ホテル』『マンダリンオリエンタル台北』

海外に行くとその国の旧市街はもちろんですが、“高級ホテル”や新しくできた面白そうな”デザインホテル”になるべく立ち寄るようにしています。

ご依頼いただくデザインはマンションの外観や共用部が多いため、”デザインホテル”などはアイデアのヒントが沢山あるからです。

先日も週末を利用し“台北”に行ってきましたので、今回宿泊したホテルや、視察したホテルを少しご紹介したいと思います。

 

『パレ・デ・シン(君品酒店)』2010年開業

今回宿泊したホテルです。選んだ理由は、斬新すぎるよりはトラディショナル系が好みなのと、クラシックなアートが面白そうだったからです。

ホテル名のPalaisは“フランスの宮殿”、Chineは“中国の”と意味ですが、フランスの伝統的デザインに中国らしい陶器や動物をモチーフにしたアートなどが上手くMIXしていました。ネット写真で期待したのに実物みるとがっかりすることも多いのですが、このホテルは大変満足できました。

↑外観は大型商業ビルも入っているため最近主流の近代的なビルですが、1階ロビーに入ると僕好みなヨーロッパデザインで別世界観を出しています。外観と中のギャップは、大阪の“リッツカールトン”に近いかも?

 

↑フロントは6階ですが、ヨーロッパ照明がド派手に演出され、それらが天井ミラーに反射し、別世界感満載でした。やりすぎ感はありますが(笑)

 

↑客室へのエレベーターホールは赤と緑のシャンデリア球で演出されて派手なのですが(笑)、客室フロアの廊下は落ち着いた高級感で安心できました。

 

↑客室内も廊下と同じく落ち着いたデザインで、長期滞在しても飽きが来ないデザインだと思います。

 

↑レストランは派手系ですが、座ると意外に落ち着いて食事できました。赤と緑の照明にも慣れてきたのかもしれません(笑)

 

↑共用部のトイレもかなり凝っていて面白かったです。洗面が中央にあるのも新鮮でした。

 

↑最上階にはVIPサロンとフィットネスがありましたが、落ち着いた高級感で共用部デザインの参考になりました。

 

『W台北ホテル』2011年開業

続いては世界的に有名なデザイナーズホテル“W”の台北です。世界で2番目に高いビル「台北101」エリアにあります。

設計はロンドンを拠点とするG.Aデザイン。“ウェスティン”や“シェラトン”で有名なホテルグループのハイグレードブランドでもあります。日本にはまだ進出してないのでこのホテルは要チェックですね。(因みに平成33年大阪御堂筋沿いにできるそうです。)

↑その台北101は残念ながら雨で最上階が雲の中に・・・。因みに高さは500メートル。

 

↑外観は遠くからでも赤のライトアップが印象的で、エントランス赤文字の“W”が目立ちます。以前ニューヨークのWホテルも宿泊しましたが、派手な文字サインの雰囲気は同じですね。

 

↑エントランスロビー(1階)に入ると派手なアート演出が印象的ですが、アートプロデューサーは日本人の「澤田広俊さん」!!独特の世界観は現代アート美術館のようでもあります。

 

↑このホテルで一番見たかったのが屋上の“プールバー”!!僕ら世代はプールバーと言えば「ビリヤード?」と思うのですが(笑)、本物の“泳げるプール”のあるバーです。デザインは斬新なのですが、雰囲気はどこかバブル時代の若かりし頃を思い出すデザインでした。

 

『マンダリンオリエンタル台北』2014年開業

ラストは世界で数々の権威ある賞に輝くマンダリンオリエンタル。工期はなんと8年もかかったそうです。東洋的でどこか宗教チックなデザインをベースに、その国柄ならではのデザインを融合させた独特の世界観があるホテルなので、いつも見るのを楽しみにしています。世界的な五つ星ホテルなため宿泊費も五つ星(汗)なので見るだけですが・・・。

↑台北随一の規模を誇るホテル外観は、重厚感ある僕好みのクラシックな石造り。ただエントランスのちょっと派手目な赤石が必要なのか?と感じましたがこれは中国文化を意識しているのかも知れません。

 

↑車寄せ部分は巨大なペンダント照明とクラシックな石柱が“高級やで~”オーラ満載でした(笑)

 

↑エントランスロビーには季節柄巨大なクリスマスツリーが飾られており、天井の超豪華な巨大なシャンデリアと相まって、高級感満載でした。床と柱の東洋チックな模様は、エジプトやイスラム文化やアールヌーボー的な幾何学模様でマンダリンらしい世界観があります。

今回あまり時間がなかったので他の共用部はスルーしましたが、又いつかゆっくり見たいなと思います。

岡田達人

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